現在進行中の「北海道の『道』計画」。
これは北海道の道に着目し、主に囚人労働で出来上がった道や北海道を訪問したイザベラ・バードの記録を、令和の時代に映像として追体験しようという企画だ。
先日も書いたように北大公共政策大学院には2年がかりの修士論文がない。これの代替として取り組むつもりだ。幸いなことに興味を持ってくれる関係者の方は多く、日々調査活動として関係するフィールドに赴いている。(コロナ禍であまり相応しく無い行動だが)
元々北海道の歴史の特殊性には興味を持っており、それがきっかけとなってこの企画をスタートしている。調査を進めるにつれて、どんどん北海道の面白さに魅せられていく。決して無視することの出来ない、「試される大地」で起こっていた事実。その事実があったからこそ今の北海道がある。埋もれてしまっている歴史にスポットライトを当てて、先人たちの功績を讃える。これが大きな目的だ。
これまでサイエンスコミュニケーションを学び、その実践を行なってきた。今度は「歴史コミュニケーション」として、埋もれた歴史に光を当てて、そんな歴史を社会と接続する一助になればと考えている。
どこまの需要があるのか全く未知数だが、とにかくこの企画を形にしたい。
北海道で学ぶ意味。自分が北海道にいる意味は何か。こんなことを考えて大学院生活を続けていきたい。
明日も月形町をフィールドワークする。囚人たちの功績をこの目に焼き付ける予定だ。