小学生の頃、図工の時間が嫌いだった。
中学生の頃、美術の時間が苦手だった。
高校生の頃、美術系の授業は履修しなかった。
自分は美術なるものから距離を置く生活を送っていた。
何かを生み出すことが苦手だったのかもしれない。
絵を描く=クリエイティブと思っていたのかもしれない。
大学へ進学後、CoSTEPの活動の中でAdobeツールを使える機会に恵まれる。
Adobeという存在はなんやかんや昔から知っていたが、プロだけが使うツールという認識を持っていた。でもせっかく教えてもらえる環境、使うことのできる環境に恵まれるのならば、ちょっと使ってみようかな。これくらいの気持ちで考えていた。
いざ使ってみるとどうだろうか。確かに初めの部分こそ難しいが、自分のアイデアを着実に形にできるではないか。小学生の頃から関心があった映像編集(Premiere pro)はもちろんのこと、グラフィックデザインのIllustrator、画像処理のphotoshop、プロトタイプ作りのXD、モーショングラフィックスのAfter Effectsなどなど、とにかく多くのツールに触れては、些細なアウトプットを出し続けるCoSTEPライフを送っていた。
ただツールを使うだけではなく、Adobe関係者と関わり、Adobeの開催イベントにも参加し、クリエイティブの最前線を常に感じていた。
全国からAdobeツールを学校で活用している関係者が集うAdobe Education Forum、
世界からAdobeを愛している人たちが集結するAdobe MAX Japanなどに学生として参加した。
こんな感じでAdobeの沼にハマり続けた結果、かつて図工や美術が嫌いだったのが嘘だったように、何かを作るということが好きになっていた。
というより、絵を描く=クリエイティブという固定観念から脱却することができたのかもしれない。
何かを作る、考える、生み出すという行為全てがクリエイティブなのだと。
クリエイティブって楽しいじゃないか。
大学生活の中で少し友達になれたクリエイティブが働き始めてからの自分の活動にどう絡んでくるのか。
まだ何も描くことはできていないが、きっと素晴らしい化学反応が待っているに違いない。