北海道から再び始まる物語

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北海道を離れてから半年ほど。

「懐かしの北の大地」というセンチメンタルな気持ちはあまりない。

意外とも言える短期間で関西の地に馴染みつつある。

そんな中で10月に北海道へと再び赴く機会を得た。

北海道津別町にて出会う

この度訪れるのは、修士の2年間で活動したHALCCのフィールドである、北海道網走郡津別町だ。

人口は4400人ほど。これは北海道大学の二学年分くらいに相当する。

そこまで人口が多くないのは明らかであろう。

HALCCでの活動は以下の記事にまとめてある。

https://note.com/halcc_hokkaido/n/n8fa085303d47

他の人からしたら一つの自治体に過ぎないかもしれないが、

私にとって、特別な意味を持つ場所であることには違わない。

何を隠そう、ここで出会った人と10月に結婚をする。

婚姻届を出す場所に選んだのが津別町であり、この町から再び物語を始めようとしている。

のび太くんへの共感

大山のぶ代時代ドラえもんの不朽の名作。

「のび太の結婚前夜」

1999年に同時公開の映画として公開された30分程度の作品である。

我々の知るおっちょこちょいで、どこかだらしのない「のび太くん」が「しずかちゃん」と結婚をする。映画の予告編で以下のようなセリフがある。

いつの間にか僕は夜中に1人でトイレに行けるようになった、1人で電車に乗って会社に通うようになった。でも本当に僕は変わったのかな? ねぇドラえもん、僕は明日結婚するよ…

映画「のび太の結婚前夜」より

自分の中ではどこか遠いものと感じていた、「結婚」というもの。

小さい頃にこの映画を見た時には、なぜのび太くんが結婚直前に不安な気持ちになっているのだろうか、しずかちゃんがどうして結婚をやめると言い始めたのか、という心理描写の意味がよく分からなかった。

結婚って誰かと一緒になるんだから楽しいのでは?なんて能天気なことを思った。

色々な「家族」の形を見て、自分の親の姿を見て、自分がついに結婚することになって、

ようやく彼らの心理がわかったような気がする。

幸いにもまだ親しい人は身の回りにたくさんいる。そんな彼らに問うてみたい。

「いつの間にか僕は実家を出て、北海道で鍛えられて、今は関西で生きている。でも本当に僕は変わったのかな?ねえみんな、僕は結婚するよ…」

これからの新生活に向けて

決して不本意な結婚ではない。むしろ喜ばしいことだ。

だが、その結婚を目前にして、様々な不安と期待が脳裏を過ぎる。

自分はきちんとやっていけるのだろうか。仮に子どもが生まれたら親として振る舞えるのだろうか。

まあ考え過ぎても仕方がない。

周りの諸先輩方に色々と聞きながら前進していくしかない。

私の新しい物語は目前に迫っている。

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